BsBsこうしょう

これは考えたことではなく思ったことです。

2024最新版 今からでも間に合う!NOISZ STARLIVHTの攻略Tips

2024-03-13追記

wikiwiki.jp

NOISZ STARLIVHTの日本語版wikiがほぼ完成しました。この記事に書いている内容はほぼ下位互換で役に立たないです。移行しましょう。

だいたい1年くらい前、下記の記事であまりにも異質すぎる音ゲー、NOISZ STARLIVHT(以下NOISZ SL)の紹介を行った。

a8pfactory.hatenablog.com

a8pfactory.hatenablog.com

あれから1年が経ち、NOISZ SLは2度の大きなアプデがあり、

最難関譜面を大幅に更新したり、

youtu.be

こっちはストーリーを -1.IVまで進めれば誰でも遊べます!(解禁できれば)

youtu.be

もはや音ゲーなのか疑わしいハチャメチャ譜面が登場したり、

youtu.be

ローグライトモードが追加されてキャラクターに大幅な強化が加えられ、

ストーリー面では先日NOISZ SLの2章、8年にわたるNOISZシリーズの総決算のまっただなかで非常にアツい展開が続いている。

またコミュニティでは徐々に日本の強・音ゲーオタク(つよおとげーおたく)たちにNOISZ SLの狂った難易度が知られ始め、

kazuさん *1 がついにブログでNOISZ SLを取り上げるに至り *2

kazunanda9.hatenablog.com

そして日本語圏の有望なプレイヤーが現れるまでになった。嬉しいね。

ただ、その大きなうねりの中で、自分が書いたブログの内容が不正確なものになってきたのも事実なので、攻略Tipsを集めながら記事の修正版を書き連ねたいと思う。

*1:個人的には音ゲー界で結構な有名人のイメージ

*2:本人の名誉のために(?)言うと、リリース直後にもTwitterで取り上げてYouTubeに動画も出してます

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7/31~8/4聞いた音楽

This Is Thelonious Monk

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セロニアス・モンクアメリカのジャズピアニスト(故人)。

これまで聞いてきた日本のジャズピアニストと比べると、やはり本場だけあってか、かなり王道的というか、ザ・ジャズという感じの音楽だ。日本のジャズが変だとは思わないが、同じ音楽でも国が変われば特徴も変わるのだなぁ。

ジャズ全体の特徴になるが、ジャズを最も際立たせているのは強拍の取り方だろう。一般的なリズムではビートの頭に強拍が置かれることが多い(ドラムセットという楽器が存在することからも明らか)が、ジャズは強く打鍵される場所がまちまちで、全体的につんのめった印象を与えている。強拍は同じ長さでも印象に残って聞こえるので、結果としてジャズにありがちなシャッフル、すなわち揺れて聞こえるようになる。シャッフルが強拍を置く位置による聞こえ方の印象という説明ができるのなら、意図して揺らすとてんでダメになってしまう理由もきれいに説明できるわけだ。

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セロニアス・モンクの録音は古いので、録音技術が未成熟な時代の音楽を聞くことができるのが興味深い。注意深く聞くと、セッションの途中の演者のかけ声を聞くことができる。また、マイクが一か所にしかないため、多人数のセッションでは楽器ごとに定位がえらく偏っている。

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変なタイトルの曲を見つけて、聞いてみたがあまりよく分からなかった。どうやら荒城の月のジャズアレンジらしい。それを念頭に聞き直してみると、なるほど荒城の月だとなる。日本らしさをほとんど感じさせない、これがプロのアレンジ……

Bill Evans - Undercurrent

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ビル・エヴァンスアメリカのジャズピアニスト(故人)。かなりの有名人で、自分も名前くらいなら知っていたほどだ。

セロニアス・モンクは黒人のジャズピアニストだったのに対し、ビル・エヴァンスは白人のジャズピアニストなので、ちょうどよく対照的な組み合わせとなった。

ビル・エヴァンスはフレージングやコードのハーモナイズは確かにジャズのそれなのだが、セロニアス・モンクのザ・ジャズというようなジャズ感は鳴りを潜め、全体的に暗く陰鬱な雰囲気が漂う演奏になっている。人によっては、ビル・エヴァンスの方がジャズっぽく感じるかもしれない。

ただこのアルバムに関していえば、全体的に「ジャズっぽくしたドビュッシー」みたいな音楽の一本調子で、その中で際立っていると思わせるようなナンバーはなかった。詳しく分析すると面白いと思うから、楽譜はあってもよさそうだけどね。この数か月、読書ばかりしていてアナリーゼを全くやってないの、少しまずい。

Nusrat Fateh Ali Khan - Mustt Mustt

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Nusrat Fateh Ali Khanはパキスタン人の歌手(故人)。これも本の中でおすすめされたやつ。

いわゆるポップスとは出自の異なる、西洋的ではないフォークソングの系統のことを、ワールドミュージックという。アフリカからアジアまで全部ごった煮にされた乱暴なくくりといえばそうなのだが、こんな日本ではとても売れそうにない曲を専門に扱うレーベルまであるというのだから、アメリカの多様性には驚かされるばかりだ。

note.com

パキスタンの一般的な音楽と言われても正直あまりピンとこないのだが、この記事によるとNusrat Fateh Ali Khanはかなり王道的なパキスタン音楽を奏でるアーティストのようだ。引用したほうが分かりやすそうなので、この記事から引用すると、

1.南アジア音楽特有の歌唱法・節回し

これはお聞きいただくのが一番わかりやすいですが、インド音楽のラーガ(旋法)だとか、ヒンドゥー・スケールと呼ばれる独特の音階、声の細かい節回しや揺らぐような音程移動、口(くち)ドラムなど。とても特徴的です。

2.多層的なリズム

複数のパーカッション、合奏者の手拍子により多層的なリズムを奏でます。この構成ではタブラが入っていませんがタブラが入るともっと細かくリズムが分割されます。こうした複数の音が重なっていく感覚は特徴的です。また、曲が盛り上がるにつれてだんだんリズムが早くなる構成も多いです。

3.主唱者と合唱者による輪唱

これはゴスペルにもみられる構造ですが、主唱者の後でコーラスがそのラインをなぞる、コールアンドレスポンス的な構造がある。リズムが重なっていくのと合わせて声も重なっていき、熱狂感を生んでいます。

総じて器楽ではない、自身の身体から発せられる音を大事にする音楽という印象を受ける。細かい節回しで奏でられる声はその代表たるもので、Nusrat Fateh Ali Khanは特に声による表現を大事にしているように感じられた。

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アルバムの表題となったMustt Musttもポップで聞きやすい音楽だと思うが、個人的にはTana Dery Naのリズム感がかなり好きだ。ゴム膜のようなよく分からないパーカッションの音がとにかく良い。

終わりに(雑記)

ふるさと納税の使い道を考えているときに、国立科学博物館クラウドファンディングの話が飛び込んできた。

readyfor.jp

渡りに船という話でもあったわけだが、1日で目標金額を達成したという知らせを受け、少し心に陰りができてしまった。多分、自分が救うべき博物館は他にあるのではないか(これも有名どころだが、大阪市立自然史博物館など)。しかし、それがあったとしても今このクラウドファンディングに参加しないのは欺瞞なのではないか、といった考えが湧き上がってくる*1。結論は出ない。

寄付金控除は所得控除と税額控除の両方が選べる方式になっているが、よっぽど所得が高くないと税額控除の方が有利だろう。

biz.moneyforward.com

税額控除は寄付総額の40%くらい。ふるさと納税と通常の寄付金の控除枠は共有なので、寄付を出す場所はよく考える必要がある。地方の博物館のような施設と地方そのもの、どちらも財政上の困難に直面しているのは事実である……

*1:今は目標金額の3倍を達成されたとのことだし、もう今年度については寄付する必要がないだろう。

7/18~7/20聞いた音楽

今週は短かったので聞いた音楽も少なめ。

This Is 大西順子

大西順子は、日本人のジャズピアニスト。これもオススメされたやつで、上原ひろみ以外のジャズピアニストを知りたかったのでとても助かった。

上原ひろみは時として技巧に寄りすぎている、技巧だけという批判を受けることがあるが*1大西順子と比較すると確かに、と得心を得る部分もある。上原ひろみに比べると、大西順子はかなり正統派のジャズという感じだ。

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例えばこういう曲調の曲は、上原ひろみなら出さないよね、というようなことがある*2。作曲・即興時に「音を埋められるだけ埋めてしまえ!」というのは初心者にありがちなアンチパターンで、魅力的な演奏にするならむしろ指を動かさない部分、持続音や休符などを大事にする疎な音楽を目指す必要がある。まあ、密な音楽を突き詰めてきたのが今のボカロとかなんだけど、密な演奏で聴かせる演奏にするには、それこそ上原ひろみくらいの技量が必要になるだろう。

疎な演奏でつまらなくないハーモニーをどう響かせるかということを考えると、やはり3和音にとらわれない考え方を持つジャズは非常に参考になると考えている。長いクラシック漬けで凝り固まった考えを解きほぐすにはまだ全然だけど、今後も勉強を重ねていきたい。まずは後回しになっている作曲から…

https://open.spotify.com/intl-ja/track/17PLN3zGissT6TJNttzIzZ?si=c6771bcdbbe14c9e

当然だが、大西順子の曲にも局所的に技巧を要求するものはある(プロだしね)。ただ、終始ずっと技巧ばかりというのは上原ひろみ特有だと思うという話。

終わりに(雑記)

世の中、ピアノ弾ける人が多すぎて肩身が狭いです。ちょっとずつ進んでいるとは思うけど、目指すべき理想像にはまだまだ遠い。全てうまくいったとしても基礎練を一人前になるまでには来年の3月くらいまでかかる計算だ。僕はそんなに才能がある方じゃないから12月までに一度は大きくつまづくだろう。むしろ今までつまづいていないのが不思議なくらいで。一人前になれるまで冷蔵庫は買えない。

*1:自分はもちろん素晴らしいピアニストだと思っているし、影響を受けたアーティストのひとりでもある。

*2:もちろん上原ひろみはやろうと思えばこういう即興はできて、ないのはレコード会社やファンの要望に合わせた結果だろう。