BsBsこうしょう

これは考えたことではなく思ったことです。

2022年読んだ(エロ)小説8選

この記事はR-18 および、極めて不快な内容 を含みます。それをご承知の方はお進みください。

はじめに

2022年、お疲れさまでした。今年もよろしくお願いします。

僕は「少なくともひとつ、全く新しいことにチャレンジする」というのを、例年の目標に掲げています。去年新しく始めたことは、髪の色を染めたり、人に色々教えたりしていたわけですが、新しく始めたことのひとつに「致した記録の作成」というものがあります。

僕は本の虫というより活字中毒で、良質な文章から肥溜めみたいな乱文まで、さまざまな文章を年がら年中休みなく読んでないと気が済みません。それは致しているとき、すなわち性的に催したときも同じで、とにかく大量の情報を摂取することで性欲を治めています。

そういう生活をしていたころ、今年の4月に「良かった文章と良くなかった文章をしっかり分けて管理したいな」と思い立ち、私的良文まとめとして某botを立ち上げました(非公開、フォロワー1人)*1*2

そしてほぼ1年がたち、「非公開アカウントに閉じ込めておくにはあまりにももったいない文章が結構蓄積されてきたな~」と思ったので、その中の一部を厳選してレビューを公開することにしました。

その性質上、どぎつい文章ばかりです。また、レビューなので核心部分のネタバレを含みます。

また、旧作を紹介しても仕方ないと思うので2022年に投稿された新作、すなわち短編であれば2022年に投稿されたもの、連載であれば1話が2022年に投稿されたものに絞って選びました。

紹介🥇

霧風弦十六,『おっとりデカチチ後輩と活発系デカケツ後輩にたっぷり種付けして専属メス奴隷に落とすおはなし』

https://novel18.syosetu.com/n2626hr/

最初に霧風弦十六さんの『おっとりデカチチ後輩と活発系デカケツ後輩にたっぷり種付けして専属メス奴隷に落とすおはなし』から……あ、この記事これ以降全部このノリなんでついてこれないなら忘れてください。

気を取り直して、2人のかわいい後輩に誘惑されてブチギレた男の子の先輩が2人にたっぷり中出しという、ASMRとかでよく見る感じのあらすじです。

おそらく作劇やセリフ回しも実際のASMRをかなり参考にして作られており、2人のうち片方とセックスしているときのもう片方の描写にはっきりと表れています。セックスしていない方の片割れは、男の射精欲をひたすら煽り続ける構成になっているわけですね。

ASMRは竿役をいかにしゃべらせずに作劇するかが重要であり、その技法が小説にも逆輸入されているということを感じました。

まあその部分は普通にいい出来なんですが、注目したいのはセリフ回しの中で排卵プレイが取り入れられていることです。この世界の女の子は性的な興奮状態になると排卵してしまう、そのときに中出しをして受精した場合、それを知覚することができるという設定でセリフ回しが展開されます。

排卵をプレイに取り入れること自体は、強制排卵剤プレイなどの延長線上であり特に目新しい点はないのですが、この設定の注目すべきポイントは女の子が自発的に排卵し、それを知覚することができるという点です。強制排卵剤プレイでは、排卵は基本的に竿役が女の子に無理やり飲ませることであり排卵の責任は基本竿役にあるという合意が読者の間で取れるのですが、自発的な排卵というギミックはこれをあやふやにしてしまいます。快楽堕ちの強い版といいますか、あるいは、ウサギなどの交尾の刺激で排卵する生物を参考に取り入れたのでしょうか?

そういう設定なので、女の子は排卵してしまった以上「中に出されたが、奇跡的に受精しなかった」に賭けるしかないわけです。思わず口に出る言葉が「私の卵子にげてぇっ♡」、しかし無慈悲にも卵子は敗北。敗北の瞬間も知覚できるので、嫌でも分からされてしまう――というのを巧みな筆致で書き上げています。すごくえっちです。

エロはファンタジーであるべきという視点で見るならば、男性成人向け創作ほど露骨に嘘をついているジャンルもないのですが、嘘のつく度合いに新しい可能性の地平線を見ました。

池金啓太,『男性専用カリキュラム ~奉仕はされる?それともさせる?~』

https://novel18.syosetu.com/n4881hw/

長編かつ2022年新作だといちばん刺さったのがこれです。

あらすじは、男性が極端に少なくなった世界で数少ない男性の主人公が彼のために作られた学校に入学する――という非常によくあるものです。

去年のアニメだと『終末のハーレム』、またむちむちのゲームとして知られる『ラストオリジン』など、このような設定を採用する作品は多く存在しています。しかし、このような作品群の非常によくある失敗として「せっかくエロがたくさんできるような設定にしたのに、設定遊びに夢中になりすぎて肝心のエロ描写が全く訪れない」というものがあります。エロのための設定なのに、本末転倒になってしまうわけですね。

また、割と定期的に流行る印象があるのですが、コンセプトを保ったうえで長く連載を続ける人はあまり多くない印象です。気軽に書ける印象があるため、参入が多いということでしょうか。

この小説がそういった凡百の小説から一線を画しているのは、設定遊びをせずにセックスしかしていない点です。設定が主ではなく従であることをちゃんと理解して作劇をしていてすごいと思います(この人はたぶんこれが処女作なので)。エロ描写も十分濃密で、実用性もとても高いです。

ストーリー面ですが、主人公の男の子のために作られた学校で、社会維持のために女の子は男の子に孕まされることが無上の幸せとして教え込まれて世界なので、女の子から主人公への好感度はマックスの状態からスタートします。主人公は最初は内気ですが、女の子たちが心を砕いた結果、徐々にその心を解かしていく構成になっています。そのため、最初はおねショタの要素が若干含まれていて女の子が主人公を甘く誘惑してリードしていく様を見ることができます。

プレイも工夫が凝らされていて読んでいて飽きさせません。また、えっちをしないパートも中だるみすることはなく読んでいて楽しいです。

全体的にかなり好きなんですが、やはり何度か描かれる入浴シーンがいちばん好きですかね。入浴係が喜んで洗体してくれるの良き……

最初は女の子がリードしていたのですが、女の子にさんざん「君になら何されても嬉しいよ?」ということを教え込まれた結果、だんだん気持ちが大きくなってきて積極的なアプローチを仕掛けるようになります。おねショタからショタおねに逆転するので、逆転が嫌いなおねショタ原理主義者には少し厳しい小説となっています。

さまざまな女の子を篭絡する様子は学校の上層部にも伝わっており、いよいよ本格的にみんなを孕ませてもらおうかな……というところで、残念ながら更新は止まってしまいました。とはいえ60話近く毎日更新していたので、実用性やストーリーの把握という観点で困ることは特にないかと思います。

ぶーメらん,『新米苗床に口移しで精液を飲ませる先輩苗床の話』

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18482601

2022年のアイデア賞は間違いなくこれです。

非常に短い小説(4000字, 本文は3400字)で、味わいも淡泊な描写に終始しています。

しかし、苗床であることを平然と受け入れる先輩の軽妙なトークが、我々が考える一般的な常識がすべて欠落してしまった異常な苗床の世界を克明に描き出しています。

このスタイル、実は結構珍しいです。苗床化は快楽堕ちの亜種ですが、快楽堕ちで堕ちた後にフォーカスが当てられることはほとんどないからです。ましてやそのような状態になってから数百年後数千年後の描写を行うのは聞いたことがありません。

細かい描写の話に入りますが、新米苗床が先輩から食事として勧められた触手の精液を拒絶する描写から始まります。新米苗床は読み手である我々の視点であり正常な常識を兼ね備えていることが分かります。ここで先輩のセリフ回しに注目してほしいのですが、先輩は善意100%で精液を飲むことを勧めている異常さが、最初に拒絶の描写を入れることですっと入ってきます。

そのあといろいろあって、先輩が口移しによって新米苗床に触手の精液を無理やり飲ませる暴挙に出ます。ここでも先輩はあくまで善意で行動しており、読み手からあまりにもかけ離れた常識観に唖然としてしまいますが、それはそれとして口移しで精液を飲ませるプレイはえっちです。

レズAVのジャンル「スペレズ」として小規模ながら作品が存在しますが、この撮影、女優にとって非常に過酷なものだそうです。まあ色んな意味できつそうではあるが……。しかしながら、この作品のせいで「女の子になったらやりたいことリスト」に追加されてしまいました。

そして新米苗床の最後のやり取り、口では否定しているものの苗床であることをすっかり受け入れた描写であり、彼女もまた向こう側に行ってしまったのだ、というところでこの話は締めくくられます。

苗床という人生の破滅的な終着点にたどり着いた先に見出すかすかな楽しみ、不思議とそこに絶望感は浮き上がってきません。そういった世界観の描写は、短いながらも様々なインスピレーションを湧き起こしました。

苗床として犯され続ける異常な状態を受け入れることさえできたなら、身分の上も下もなくすべてが平等でフラットな幸せを得られる世界、それは、新時代のユートピアのように感じられるのは自分だけでしょうか。エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』、この小説はその言い換えです。

ビハインド・ザ・ブリーフ,『【おっ♡おっ♡おっ♡まっ、毎日19時にイくっ♡】六泊七日全裸合宿で快楽堕ち無理矢理ハーレム♡♡♡』

https://novel18.syosetu.com/n0490hr/

今年最も躍進したノクターン作家は誰かと問われたらば、おそらくビハインド・ザ・ブリーフさんになるのではないのでしょうか。

多分誰か有名作家の別名義かなと思っていますが、彗星のごとく現れて尋常じゃなく勢いのあるギャグエロを立て続けに投稿し高い評価を獲得しました。作風はすべて同じなため正直2作目以降はやや過大評価であることが否定できないのですが、ギャグエロが好きな人には間違いなく刺さります。

ノクターンにおけるギャグエロのイメージですが、1年ちょっと前にTwitterで大変話題になった射精音先生こと、馬路まんじさんの描写から想起されるイメージがかなり近いです。

dic.nicovideo.jp

ビュッバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッーーーーーーーーーーーーーーーッ! ビュルルルルルルゥウウウウウウウウウウーーッ! ブボッビュボッブビャブボビュボボバッ、ビュボボボバァアアアアアアーーーーーーーーーーーーーッ! ゴビュッ、ゴビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!! ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボォオオオッッ! ブバッブバッ! ボボドポビュルボボボボボビュボビュルルルゴビュルルバババビュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!! ゴビュッ、ゴビュウウウウウウウウウッ、ブビュルルルルルルルルルルルゥウウーーーーーーーーーーーーッ!!!!!――ゴビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!!

……これはかなり極端ですが、ノクターンはマジでこんなノリです。

ノクターンで登場するヒロインはほぼ全員即堕ちか最初から堕ちてるかどっちかなのですが、その部分のエロのテンポよさを極端に重視するのがギャグエロです。ギャグが陽に描写されることは比較的少なく、あまりにもすぐに即堕ちしてしまうご都合主義と、射精量や音に代表される人外じみた竿役の絶倫ぶりがシュールな笑いを提供します。その意味では、一般的なエロゲなどで描写されるギャグとは毛色が異なると言えます。

ビハインド・ザ・ブリーフさんは現在3作投稿していますが、後の作品になるほどギャグ要素が強くなっていて、最初の作品であるこれはまだ真面目にしようとした形跡が見られます。まあそれでこれなんだけど……。なろうは勢いで読むものなので、勢いで読めるものが欲しいというときにはおすすめの作家です。

しかし、これだけ執筆ペースが速く安定していて評価も獲得しているのに書籍化の話がないことに、ジュブナイル小説市場の極小さを見て涙を禁じえません。

木枯れっさー,『性奴隷堕ちした獣耳騎士と、変わってしまった彼女を抱くかつての部下の話』

https://novel18.syosetu.com/n8073hm/

憧れの上司が奴隷の身分に堕ちる様子を、断片的に描いた短編小説です。

この小説に関して言いたいのは、「ヤクチュウの人間が不意に見せる素顔」が性癖だということです。この一点。

最近だと『ぼっち・ざ・ろっく!』の廣井きくりがそうでしたが、普段どうしようもないちゃらんぽらんな人間がここ一番でめちゃくちゃ真面目になって有能になるやつ、嫌いな人はいないですよね? これはそれと同じです*3

ただ、この小説(あるいは一般的なエロ創作)と全年齢のヤクチュウ描写を隔てるものがあります。全年齢の薬物描写は、さながら酔拳のように、その人が本気を出すための呼び水として扱われることがほとんどです。しかしこの小説において薬物とは、諦めのイコンです。

この小説の国において獣耳族は差別の対象であり、しまいには奴隷階級にその身を貶めることになります。社会的な圧力は個人の力ではどうすることもできず、獣耳族の騎士団長もその立場を追われることになりました。しかし小説は一貫して部下の目線で描かれており、部下自身は憧れの人の否定につながる差別をダメだと思いつつも、特に何か行動に移すことはありません。また、獣耳族に対する圧力もディテールに欠けた断片的な情報しか描かれておらず、彼は獣耳族差別に対して本心では無関心であったことが読み取れます。ややコンテキストは異なるのですが、マザー・テレサの言葉、「愛の反対は憎しみではなく無関心です」を思い起こさせます。

しかし断片的な情報からでも騎士団長が追いやられた境遇を慮るには十分です。最初は頑張っていたかもしれないがすべてどうしようもない力でひっくり返され、わずかな蓄えも住むところもすべて奪われ、就ける職もなくその身を娼婦に堕とす。最初は無理やり打たされたかもしれない麻薬も、やがて悲惨な現実から目を背けたいあまり自分から手を出すようになり、ずぶずぶと沼にハマっていく。今のままではまずいことはとうに分かっているが、できることもなくズルズルと沈んでいくしかない。

かろうじて読み取れるそれらの情報は、かつての自分自身と重なる部分はあります。地獄への道は善意で舗装されているそうですが、破滅的な人生はいつも自分に向かっておいでおいでと手を振っています。シオランが述べた通り、自殺は最もキラキラしたイベントであり、ただひとつ自分が輝けるイベントという抗いがたい魅力があることは否定できないわけです。

彼女にとって幸運だったことは、散々ひどいめにあって「商品価値」を落とし奴隷としてたどり着いた先が、かつての部下だったことかもしれません。物語の後半ではそういったことが綴られています。しかし、彼女はその思いに蓋をして部下に接しています。その真意が明かされるところがこの小説の肝なのですが、これはちょっと感情がデカすぎてうまく表現できないな……。

何によるものなのかは人それぞれだと思いますが、大人になるというのは諦めることなのだと感じます。僕もまともで平凡な幸せを得る人生は、とうの昔に諦めています。諦めることに対する退廃的な美しさに、まだ見ぬ破滅の幻影を垣間見て親近感を感じているのかもしれません。快楽堕ちはえっちなので好きですが、どちらかというと平凡な幸せを諦める瞬間を見たいがために見ているところがある。

普通に文章力も実用性も高いので、2022年の総合ベスト小説はこれですね。

さまよえる易者, 『珠洲島(エロ)トラップ・ダンジョン』

https://www.pixiv.net/novel/series/7252892

オンゲキというセガが出している音楽ゲームの二次創作です。

ongeki.sega.jp

オンゲキはいいゲーム

公式が珠洲島トラップダンジョンなんてタイトルを供給してくれたので小説に挑戦しました。

と書いてあるので、おそらくイベントストーリーか何かでこれに近い設定が出てきたため、それからインスピレーションを得て小説をしたためた、と言ったところでしょうか。

ストーリー的は、クレイジーサイコレズにキャラ改変された珠洲島 有栖というキャラクターが、ASTERISMというユニットの3人 (星咲 あかり, 三角 葵, 藤沢 柚子) をエロトラップダンジョンの毒牙にかけるというものです。

エロトラップダンジョンとはゲーム系のファンタジーに属するジャンルのひとつで、ゲームブック、現代で言うところのTRPGに近い創作スタイルをとることが特徴です*4。二次創作が非常に盛んなジャンルとしても知られ、多くの場合あるひとりのキャラクターがトラップが大量に仕掛けられたダンジョンに挑み、案の定トラップにかかりさまざまな恥辱や責め苦を受け続けた果てに、快楽堕ちしてしまい物語が終了するという体裁をとります。

みたけChang🍣 (@mitakeChang) / Twitterさん製作の診断メーカー『エロトラップダンジョン』 (https://shindanmaker.com/a/570937) からスタートした一連の創作ですが、一介の二次創作をはるかに超えた広がりを見せ、キルタイムコミュニケーションによるアンソロジーが複数冊刊行されるなど、今では一大ジャンルとして定着しました。

しかしエロトラップダンジョンは、多数の仕掛けによってキャラクターの抵抗の意志を少しずつ削ぐという作劇の関係上、また元がゲームブックであり数値のやり取りがメインであったことなどが影響して、個々のえっち描写は非常に淡泊になってしまうという構造的な欠点が存在しています。

さまよえる易者さんが素晴らしいのは、この欠点の克服を試みていることです。最初の方こそ比較的あっさりとした描写に終始しているのですが(それでも平均的なエロトラップダンジョンの描写よりはるかに長い)、後の方になってくると、どんどん描写が濃密になっていきます。そのことは文字数にも表れており、1話が約6600字だったのに対し、最新4話では約12000字になっており(ストーリーの進行度には大差なし)、およそ2倍描写に手間をかけるようになっています。

特に感銘を受けたのは3話の星咲 あかりのシーンです。

3話の星咲 あかりのシーンでは、「仕掛けに入る前に前の仕掛けで大量に体に塗りつけられた粘液を拭い取る」というシーンがあるのですが、エロトラップダンジョンがどういうものかという上の説明にしたがうならば、これは完全に無駄なシーンであることが分かります。しかし、さまよえる易者さんはこのシーンに4000字近く費やし、ねっとりとあかりを描き上げます。

あかりが肉壁に押しつぶされ、全身をしゃぶり回されて息も絶え絶えのなか、残された力を振り絞って、全身にたっぷりと付着した媚薬入り粘液を払いのけようとした。すでに発情していて身体に触れることもためらわれるのに、自分から両手を押しつけて全身を撫で上げていかなければならない恥辱。腕から始まり、脇、腰、鎖骨。甘い感覚に苛まれ、大きなおっぱいにでっぷりこびりついた粘液を取ろうとする。思わぬところに手が当たり、不意にもれてしまう声。おっぱいの間に挟まった粘液をこそげ取るたびに、彼女の倫理観も共に剥落していく。やっとおっぱいが終わった。でも、まだ背中も残ってるし下半身もまだまだ、それに、もっと敏感なトコロも――

という描写を、4000字近くかけて念入りに念入りに描き上げます。めちゃくちゃえっちです。このページだけでも読む価値があります。

僕はこの描写を読んであかり推しになりました。

もちろん、ASTERISMの他の2人も魅力的に描かれているし、エロトラップダンジョンの仕掛けそのものはメジャーどころを一通り備えているので、エロトラップダンジョン入門としてもいいと思います。

残念ながらこのシリーズは4話で実質打ち切りとなり、結末がどうなるのかは作者のみぞ知るところです。しかしながら優れた描写がたくさんあり抜きどころに全く困らない出色の出来だったため、2022年の選集に収録することとなりました。

紹介🥈

ここからは詳細なレビューをつけるほどではないが、普通に抜きどころが優れていてよかった作品を紹介します。

良い米,『同じクラスの物静かな優等生美少女に“催眠“をかけるお話』

https://novel18.syosetu.com/n0217hv/

ノクターンでいちばんいい文章を書く方です。ブルーアーカイブのことはよく知りませんが、たぶんこの方の文章のような世界のことを「透き通るような世界観」「青春の物語」というのだと思います。

2022年投稿のものという制約があるためこれを選びましたが、個人的には以下の2作品を気に入っています。

釧路,『合法寝取らせ純喫茶〜お客様から受けたセクハラ報告とご主人様のお仕置き調教屈服えっちを添えて〜』

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18445985

この方はpixiv小説でしか活動していませんが、良い米さんと負けず劣らずいい文章を書く方です。良い米さんより作風の幅が広い印象です。

終わりに

以前つけていた記録のサルベージに失敗した結果、全体的に年後半の作品が集中し少し残念。また、中途半端な数になってしまった。

2023年以降はこんなことしてる余裕がなくなると思うのでしません。

*1:ノクターンのブックマーク機能を使うことができるが、ノクターンのセッション期限はあまりにも短く使い物にならない。

*2:その関係もあって前使ってたアカウントが吹き飛んだ。

*3:アルコールは広義薬物なので

*4:ゲームブックスタイルのエロ小説はそこそこ出ているようですが、ゲームとしてはCUI調教ゲーム『eramaker』(あのeratohoのeraです)なんかが有名かもしれません。