BsBsこうしょう

これは考えたことではなく思ったことです。

6/12~6/16聞いた音楽

今週からはまた趣味の音楽に戻り。結局某リストは触らないで終わった。このブログの存在が認知されていないようでは、必要ないだろう。

譚盾

先週に引き続き、伝説的な中国の作曲家 譚盾を聞いた。

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『C-A-G-E』はサブタイトルに示されている通り、同じく伝説的な実績を持つ現代音楽家ジョン・ケージをフィーチャーして作られた楽曲である。具体的には、ジョン・ケージが発明したプリペアド・ピアノを使った楽曲になっている。

プリペアド・ピアノの中では鍵盤を打鍵するギミックも使われていて、バリエーション豊かな音色を聞くことができる曲だと思う。ただ、大掛かりな動きをしないと演奏できない独奏曲なので、どうしても音の途切れ途切れ感は否めない。プリペアド・ピアノ全般でもあるわけだが、プリペアド・ピアノの曲は2人以上で演奏する楽曲でとして製作された方がいいような気がする。

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譚盾は映画音楽の作曲家なので、作る音楽もどこか映画的というか、主張しつつも「シーンありきの」音楽を作る傾向があるように感じた。その中でも、この2曲は映画音楽感が特に強くてお気に入りだ。

ただ、その譚盾が作った映画音楽も聞いたが、そっちはあまり刺さらなかった。不思議だ……。

譚盾は世界的に有名だからかもしれないが、先週紹介したEight Memories in Watercolorのほかには中国を全面に押し出している曲は少ない印象だった。でも、このDouble Concerto for Violin, Piano, and String Orchestra with Percussionとかは全面に押し出してないんだけど、すごい中国なんだよね。

Chinese Classical

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譚盾を聞いて本当に中国古楽器を使った曲はないのだろうかと気になったので、プレイリストで補完することにした。すると出るわ出るわ。やっぱあるじゃん。

全く新しく聞くジャンルなので美的感覚が育っておらず、どれがいいとか述べることはできないのだが、譚盾と異なる生の中国音楽を体感することができる。ただ、こうして聞いてみると、西洋音楽の手法を取り入れた譚盾の中国風音楽のやり方が、非常に巧みで洗練されていることも伝わってくると思う。

Best of Chine and Japan

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上のプレイリストを聞いている過程でこんなアルバムを見つけたので聞いた。出版社のARC Musicはイギリスのレコード会社である。

前半6曲は中国の曲、後半6曲で日本の曲が収録されている。

Best ofと冠しているくらいなのだから、さぞかしいい曲が出てくるんだろうなと思ったら、全然そうじゃなくて面食らった。中国はまだセンスが育っていないので良し悪しを十分に判断できないが、日本の曲は時代錯誤で、てんでダメダメなように感じる。

歌曲が中国側と日本側で1つずつ収録されているのだが、それがこんな感じ。

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もはや色々通り越してバカにしているとしか思えない。英国のオリエンタリズム爆発。あのさぁ。。。せめて演歌を入れろ演歌を。

Javanese Gamelan

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ガムランインドネシアで演奏される音楽の通称。一口にインドネシアと言っても様々な島や地方が存在し、その数だけガムランが存在するのだが、西洋人や我々の耳には全部同じに聞こえるからひとくくりにされている。

www.mie238f.com

よく利用しているブログだが、こちらの解説が詳しい。

ガムランの主旋律?*1 というか最も印象的な金属楽器の音はレヨンという楽器だそうだが、自分的にはこの音や形状は仏具のおりんに似ているように感じる。

www2.ntj.jac.go.jp

祖先となった銅鑼がもともと仏具なので、これらは同じ祖先を持つと言ってもよさそう。

ところでガムランと言えば、僕が以前(音楽好きたちの前で)ガムランを演奏したとき、ガムランを知っているか尋ねて回答が0人だった記憶がよみがえる。音楽好きならガムランくらい知っとけよ、、

まあとはいえ僕も日本伝統音楽の新雅楽に対応するような今どきのガムランというのは知らないわけで、そういった音楽に出会えたらなと思ってリストを聞いた(非常に長いので全部は聞いていない)。

結論から言うと、そういった曲 (Comtemporary Gamelan) には出会えた。良かった。

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これとかすごい良くないですか? アルバム単位で聞いてみたいので来週聞こうかな。やっぱり聞き慣れない音楽なのでどこがいいとかを論じることはできないのだけど……

しかし、ガムラン、あるいはうるさくないパーカッション主体の音楽は、ながら作業で聞くには最適な音楽だと感じる。アフリカ各地域の民族音楽もいずれは聞いてみたいものだ。

おわりに(雑記)

先週とはうって変わって、今週は音楽を聞かなすぎた。この生活、バランスが難しすぎる。

朝起きれなくて困っているのは相変わらずだが、夜のピアノ練習はしっかりこなせるようになったし、驚異的な進捗を出して2日で新しい編曲を終わらせつつある。総合的には良い1週間だったのではないだろうか。

だが、今の生活を続けるには不安もある。結局今の自分は本来しなければならない仕事関連の勉強をほったらかして遊んでいるのと同義で、将来的にまずいことになるんじゃないの? という疑念が常にある。プログラミングをする時間がほとんど取れてないんだよね。仕事も仕事から新しく学ぶことはほとんどなく、過去の財産を食いつぶして働いている状態だ。それだと先がなさそうなので、どうにかして手を打ちたいのだけど、いったいどうしたらよいのだろうか。少なくとも音楽面では、当面は今以上の妥協はしたくない(何なら今の倍負荷かけても良い)のだが……うーむ。

*1:主旋律という概念は西洋のものなので全く正しくない